アメリカを代表するマッスルカー「Dodge Charger(ダッジ・チャージャー)」が、新しい時代に合わせて大きく生まれ変わっています。
新世代のチャージャーで特徴的なのは、単純にEVへ移行したわけではないことです。
完全電気自動車のCharger Daytonaに加えて、3.0L直列6気筒ツインターボを搭載するCharger SIXPACKも用意されています。
EVとガソリンエンジンの両方で「マッスルカー」を成立させようとしているのが、新型チャージャー最大の特徴です。
この記事では、新型Dodge Chargerのエンジン、出力、加速性能、AWDシステム、EV仕様、日本導入の可能性まで紹介します。
8代目Dodge Chargerが登場
新型Dodge Chargerは、Stellantisの「STLA Large」プラットフォームを採用した8代目モデルです。
従来のマッスルカーらしいデザインや性能を残しながら、EVと内燃機関の両方へ対応できる新世代アーキテクチャへ移行しました。
ボディは2ドアだけでなく4ドアも用意されます。
つまり「大排気量V8を積んだ2ドアクーペ」という従来のアメリカンマッスルのイメージから、かなり大きく方向性が広がっています。
新型チャージャーはEVとガソリンの2本立て
新型チャージャーのパワートレインは、大きく2種類です。
| タイプ | モデル | 最高出力 |
|---|---|---|
| ガソリン | Charger R/T SIXPACK | 420hp |
| ガソリン | Charger Scat Pack SIXPACK | 550hp |
| EV | Charger Daytona R/T | 536hp |
| EV | Charger Daytona Scat Pack | 670hp |
もっとも強力なのはEVのCharger Daytona Scat Packで、最高出力は670hpに達します。
ガソリン車は3.0L直6ツインターボ
新型チャージャーのガソリンモデル「SIXPACK」には、3.0L直列6気筒ツインターボのHurricaneエンジンが搭載されます。
R/Tは420hp、上位のScat Packでは550hpを発生します。
Scat Packの0-60mph加速は3.9秒と公表されています。
興味深いのは、新型では従来チャージャーを象徴してきたHEMI V8ではなく、直列6気筒ターボへ移行したことです。
排気量や気筒数は小さくなったものの、旧HEMI搭載モデルより高い出力を実現しています。
EV版Daytona Scat Packは670馬力
完全電気自動車のCharger Daytonaは、400Vシステムと100.5kWhのバッテリーを搭載します。
前後に電動ドライブモジュールを配置するAWDで、上位のDaytona Scat Packは最高出力670hp。
0-60mph加速はわずか3.3秒、1/4マイルは11.5秒とされています。
ファミリーカーにも使えるサイズの車でありながら、スーパーカー級の加速性能です。
EVなのに「排気音」のようなサウンドも出す
Charger Daytonaには「Fratzonic Chambered Exhaust」と呼ばれる独自のサウンドシステムが採用されています。
EVには通常エンジンや排気管による排気音がありませんが、Dodgeは音もマッスルカーの体験の一部と考えています。
そのため、新型ではEVでも一般的な電気自動車とは異なる存在感のあるサウンドを演出します。
全車AWDが基本
新型Dodge Chargerは全モデルでAWDを採用します。
ただしガソリンのSIXPACKモデルでは、必要に応じて100%の駆動力を後輪へ送るRWDモードも利用できます。
日常走行や悪天候ではAWDの安定性を使い、スポーツ走行では後輪駆動らしい動きを楽しめる仕組みです。
ドリフトやドラッグレース向け機能も搭載
Dodgeらしく、一般的なスポーツカーではあまり見ない機能も多数用意されています。
- Launch Control
- Line Lock
- RWD Mode
- Drift/Donut Mode
- Track Mode
- Drag Mode
- PowerShot
DaytonaではPowerShotを作動すると、10秒間だけ追加で40hpを引き出すこともできます。
こうした機能は公道で使用するためのものではなく、クローズドコースなど適切な環境で楽しむための装備です。
マッスルカーなのに荷室は最大1,064L
性能だけを見ると完全な趣味車ですが、新型チャージャーは実用性にも力を入れています。
5人乗りで、後部荷室は最大1,064L。
外観はクーペのように見えますが、大きく開くハッチバック形状を採用しています。
4ドアモデルも用意されるため、従来より日常的に使いやすいマッスルカーになっています。
新型Dodge Chargerは日本で発売される?
2026年9月30日時点で、Dodgeから新型Chargerの日本正規導入は発表されていません。
一方、欧州ではDodgeの公式輸入網を通じて次世代Chargerの受注が始まっています。
そのため北米だけの完全な専売車というわけではありませんが、現状では日本向け仕様について正式な情報はありません。
日本で乗る場合は並行輸入などが選択肢になる可能性がありますが、車両価格だけでなく、登録、保証、整備体制、部品供給、充電規格なども考慮する必要があります。
新型チャージャーは「V8がなくてもマッスルカーなのか」を問う1台
新型Dodge Chargerは、マッスルカーの歴史の中でもかなり大きな転換点となるモデルです。
3.0L直6ツインターボのSIXPACKは550hp、EVのDaytonaは最大670hp。
エンジン形式は大きく変わりましたが、「強烈な加速と後輪駆動的な楽しさを持つアメリカンパフォーマンスカー」という考え方は引き継がれています。
日本へ正規導入される可能性は現時点では不明ですが、世界の自動車業界が電動化する中で、Dodgeがマッスルカーをどう残そうとしているのかを見るうえでも注目したい1台です。
よくある質問
新型Dodge ChargerはV8ですか?
新世代モデルでは、3.0L直列6気筒ツインターボのSIXPACKと、完全電気自動車のDaytonaが設定されています。
最もパワフルなモデルは?
Charger Daytona Scat Packで、最高出力670hpです。
ガソリンモデルは何馬力?
R/T SIXPACKが420hp、Scat Pack SIXPACKが550hpです。
日本発売は決まっていますか?
2026年9月30日時点では、日本正規導入について公式発表は確認されていません。
※本記事は2026年9月30日時点のDodge/Stellantis公式発表をもとに作成しています。

