「3列シートSUVに1,000馬力以上も必要なのか?」と思ってしまうようなEVがアメリカから登場しました。
Lucid Motorsが発表した「Lucid Gravity GT-S」です。
最高出力はなんと1,070hp。
大人が最大7人乗れるSUVでありながら、0-60mph加速はわずか3.1秒という驚異的な性能を持っています。
日本ではLucidというメーカー自体に馴染みがない人も多いと思いますが、世界の高級EV市場では独自の技術力で存在感を高めているメーカーです。
この記事では、Lucid Gravity GT-Sの性能、価格、ベースとなるGravityとの違い、日本発売の可能性まで紹介します。
Lucid Gravity GT-Sとは?
Gravity GT-Sは、Lucid Motorsの3列電動SUV「Gravity」をベースにした高性能モデルです。
Lucidの高性能セダン「Air Sapphire」で培った考え方をSUVへ取り入れ、パワーだけでなくハンドリングや足回りまで強化されています。
一方で、Gravity本来の広い室内やSUVとしての実用性は維持されています。
最高出力は驚異の1,070馬力
Gravity GT-S最大の特徴は、その圧倒的なパワーです。
| 最高出力 | 1,070hp |
|---|---|
| 0-60mph加速 | 3.1秒 |
| 最高速度 | 155mph(約249km/h) |
| 乗車定員 | 最大7名 |
| 駆動方式 | 電動AWD |
0-60mphは約96km/hまでの加速を表します。
つまり、3列シートを備える大型SUVが停止状態から約100km/hまで3.1秒で到達する計算です。
一般的なファミリーSUVとはまったく異なる世界の性能です。
3列SUVなのにスーパーカー級の加速
Gravity GT-Sの面白さは、単純なスポーツEVではないことです。
ベースとなるLucid Gravityは最大7人乗りに対応する3列SUVです。
家族や荷物を乗せられる実用性を持ちながら、GT-Sでは1,070hpという圧倒的な出力を与えています。
高性能EVとファミリーSUVという、本来はかなり離れたジャンルを1台にまとめたモデルといえます。
後輪操舵と3チャンバー式エアサスペンションを採用
GT-Sは単純にモーター出力を上げただけではありません。
標準装備されるDynamic Handling Packageには、後輪操舵やアダプティブ3チャンバー式エアサスペンションなどが含まれます。
高速走行時には車高を下げ、走行安定性や空力性能を高める設計です。
大型SUVの弱点になりやすい重量感や旋回性を、電子制御や足回りによって補っています。
200マイル分を約14分で急速充電
LucidはEVの効率と急速充電技術を得意とするメーカーです。
Gravity GT-Sでは、条件が整えば約14分の充電で最大200マイル分の航続距離を追加できるとしています。
200マイルは約322kmです。
長距離を走る大型EVではバッテリー容量だけでなく、「短時間でどれだけ走行距離を回復できるか」も重要になります。
Lucid Gravity自体も最大7人乗り
ベースモデルのGravityは、最大7人が乗車できる3列SUVです。
それでいてボディ効率を重視し、広い荷室と長い航続距離を両立することを狙っています。
GravityシリーズはSUVでありながら、セダンのLucid Airで培った空力性能やEV技術を活用しているのが特徴です。
Gravity GT-Sの価格は12万5,900ドルから
Lucid Gravity GT-Sの米国価格は125,900ドルからと発表されています。
単純に為替換算した金額だけで日本での販売価格を判断することはできませんが、高級EV SUVの中でも上位に位置するモデルです。
発売は2026年後半が予定されています。
Lucidとはどんなメーカー?
Lucid MotorsはアメリカのEVメーカーです。
高級EVセダン「Lucid Air」をはじめ、高効率モーターやバッテリー、急速充電技術などを自社で開発しています。
単純に大容量バッテリーを搭載して航続距離を延ばすのではなく、車両効率を高めることで長距離走行性能を伸ばすことを重視しているメーカーです。
Lucid Gravity GT-Sは日本で発売される?
2026年9月30日時点で、Lucid Gravity GT-Sの日本正規発売は発表されていません。
Lucidは現在、北米に加えて一部の欧州市場などへ販売地域を拡大しています。
しかしLucid公式の販売拠点情報を確認しても、現時点で日本のLucid Studioや正規サービス拠点は確認できません。
そのため、日本でGravity GT-Sを正規購入できる状況にはなっていません。
今後アジア展開が拡大すれば状況が変わる可能性はありますが、日本導入については公式発表を待つ必要があります。
日本へ入ってきたら充電規格もポイント
海外EVを日本へ導入する場合、車両そのものだけでなく充電インフラとの互換性も重要です。
急速充電規格や普通充電設備、ソフトウェアサービス、通信機能、保証、修理体制など、日本仕様として対応しなければならない項目は多くあります。
特にLucidのようにソフトウェアや充電ネットワークとの連携を重視するEVでは、単純に車両を輸入するだけでは本来の利便性を完全に利用できない可能性があります。
Gravity GT-Sは高性能EVの行き着く先のひとつ
最高出力1,070hp、0-60mph加速3.1秒。
数字だけなら完全にスーパーカーですが、その車体は最大7人が乗れる3列SUVです。
少し前なら考えられなかった組み合わせですが、高出力モーターと大型バッテリーを搭載できるEVだからこそ成立するモデルともいえます。
日本で実際に見かける機会は当面かなり少なそうですが、世界のEVがどこまで高性能化しているのかを象徴する1台として注目したいモデルです。
よくある質問
Lucid Gravity GT-Sは何馬力?
最高出力は1,070hpです。
0-60mph加速は?
メーカー公表値で3.1秒です。
何人乗りですか?
Gravityシリーズは最大7人乗りに対応します。
価格はいくらですか?
米国では125,900ドルからと発表されています。
日本で買えますか?
2026年9月30日時点では、日本での正規販売は発表されていません。
※本記事は2026年9月30日時点のLucid Motors公式情報をもとに作成しています。

